総合人材サービスを展開する企業様よりご相談をいただきました。
求人市場の構造変化や求職者ニーズの多様化が進む中、従来の採用支援モデルでは成果が出にくくなり、サービス全体の競争力に陰りが見え始めていました。
特に顕在化していたのが、
・求職者の登録数減少
・企業と求職者のマッチング精度低下
という、事業成長に直結する2つの課題です。
「このままでは選ばれ続ける人材サービスであり続けることが難しい」という危機感から、採用ブランドの再構築とマッチング精度の向上を目的に、縁デザインへご相談をいただきました。
採用難の時代におけるブランド強化とマッチング精度の向上 ― 人材サービスの競争力を再定義する支援事例 ―
プロジェクトを担当したデザイナー
【1人目】ブランドデザイナー
BtoCサービス領域を中心に、ブランド戦略とクリエイティブ設計を横断的に手がけるデザイナー。
採用難・市場成熟といった環境変化の中で、「なぜこのサービスを選ぶのか」という価値を言語化・可視化することを得意としている。
求職者・企業それぞれのインサイトを丁寧に整理し、ブランドメッセージ、ビジュアル、トーン&マナーまで一貫性を持って設計。
“選ばれる理由”を構造的に作るブランディングに定評がある。
【2人目】UI/UXデザイナー
Webサービスや業務システムを中心に、マッチング体験の設計・改善を得意とするUI/UXデザイナー。
データベース型マッチングに限界が見え始めたプロダクトに対し、
ユーザーの価値観・志向性まで含めた情報設計を行ってきた。
相談内容
主な課題
① 求職者の登録数減少
同業他社との競争が激化する中、求職者への認知獲得が年々難しくなっていました。
従来のマーケティング施策では、求職者の価値観変化に対応しきれておらず、「なぜこの人材サービスを利用すべきなのか」という理由が十分に伝わっていない状態でした。
結果として、ブランドとしての訴求力が弱く、数ある選択肢の中で埋もれてしまうという課題を抱えていました。
② 企業とのマッチング精度の低下
企業側の採用ニーズが高度化・多様化する一方で、従来のデータベース型マッチングでは限界が見え始めていました。
スキルや条件だけでは測れない「価値観」や「志向性」のズレにより、ミスマッチが増加し、企業・求職者双方の満足度低下につながっていました。
また、企業向けのブランドイメージが十分に確立されておらず、高付加価値な採用支援サービスとして認識されにくい点も、高単価案件獲得の障壁となっていました。
アサインしたエキスパートデザイナー
・ブランドデザイナー
・UI/UXデザイナー
ブランド戦略とプロダクト体験の両面からアプローチできる体制を構築し、
マーケティング・プロダクト・サービス設計を横断して支援しました。
支援概要
(2)企業向けのブランディングとサービス訴求の見直し
(3)マッチング精度向上のためのUI/UX改善
(4)SNS・デジタルマーケティング戦略の再構築
支援詳細
■求職者向けのブランド強化
まず市場調査を実施し、求職者が人材サービスを選ぶ際の判断基準を改めて分析しました。その結果、求職者は単なる「求人数の多さ」よりも、「スピード感」や「自分と企業との価値観が合っているか」を重視していることが明らかになりました。
そこで、求職者向けのブランドメッセージを再設計。
「量」ではなく「質」、「紹介される」ではなく「自分に合う企業と出会える」
という価値を前面に打ち出し、同社ならではの強みが直感的に伝わる表現へと刷新しました。
■企業向けブランディングとサービス訴求の見直し
次に、企業向けの価値提供を再整理しました。
採用ニーズが高度化する中で、「このサービスは何を強みとしているのか」が曖昧になっていたため、ブランドの軸を明確化し、訴求内容を最適化しました。
具体的には、企業向けのサービス資料・提案書のクリエイティブを刷新し、同社ならではの支援価値を明確に表現。
あわせて、コンサルティング要素を強化したプランを設計することで、価格競争に陥らない高付加価値な採用支援サービスとしてのポジション確立を目指しました。
さらに、BtoB向けのオウンドメディアを立ち上げ、採用ノウハウや成功事例を継続的に発信。企業との接点を増やしながら、信頼構築とブランド理解の促進を図りました。
■マッチング精度向上のためのUI/UX改善
マッチングの質を高めるため、プロダクト体験そのものも見直しました。
求職者のスキルや価値観をより正確に把握できるよう、プロフィール情報をリッチ化し、可視化を強化。あわせて、企業とのマッチングロジックを再設計し、適切な案件が推薦される精度向上を図りました。
これにより、「条件は合っているが、実際にはミスマッチだった」
というケースを減らし、双方にとって納得度の高いマッチング体験を実現しました。